「うんと簡単で丈夫な作りでお願いね、角は丸くして」と注文を受けた小さなテレビ台です。本体はナラ。棚板はサワラで、これは先日作った風呂の蓋の余り材です。で、このサワラなんですが手鉋で仕上げるのに今までにこんなにてこずった材はありません。裏金をはずして台を45度傾けるようにしてゆっくり削っても甘皮のようなものが残ってなかなかきれいに上がらないのです。サワラは建材としてよく使われる材ですので腕のいい大工さんなら鏡のように曇りなく仕上げると聞かされていたものですから簡単にギブアップするわけにもいかず、結局風呂の蓋を二組分仕上げるのに一日かけてしまいました。今後のこともあるので柔木用にもっと勾配のねた仕込みの一枚刃の鉋を用意しないとまずいようです。

 

 

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 こちらはオールクリのテレビ台。材・図面支給の仕事です。なるべくシンプル簡単にということで 甲板下に幕板を回さず脚を 甲板に直接ホゾで指す作りです。昔に較べれば軽くなったとはいえ上に常時テレビが乗りますから用心のため両サイド下にたれ止め・反り止めは当てています。