大工さんのご夫婦がカウンターテーブルを自作して椅子までは手が回らなかったので作ってくれないかと頼まれたスツールです。外寸さえ合っていれば形はお任せでということでしたので好きにやらせていただきました。ただヒノキ材で作ったカウンターはウォルナット色のオイルステインを使ったら塗料を吸い込み過ぎでかなり暗い色になってしまったのでこちらも合わせた色目にしてくれと言われたものの、ナラのような硬木はひとつのウィークポイントとしてオイルでの濃い着色は苦手です。何かいい手はないかと考えていると先日使ったウォルナットの端材がありましたので座板の端に貼り付けてみることにしました。色のバランス感が少しはよくなってくれるといいのですが。

　このところ箱モノの仕事が続いたので座板の削りなどとても楽しめました。簡単にひっくり返るようではまずいので足掛けの貫は重しとして太く取ったのですがもっとスマートにする方法もあったかもしれないと少々気がかりでもあります。作りはかなり頑丈です。