この後に作るチェアとセットになるダイニングテーブルです。四脚のアームチェアが甲板下に格納できて両面に１杯づつ３５０内寸の引き出しが付けられるようにという条件でレイアウトを考えました。甲板は目がはっきりして接ぎの枚数を少ない方がお好みなようでしたので似た質感の幅広材を集めて作りました。少しシラタ入っていますがナラの場合硬度の点で支障はありません。厚は３１ミリ、脚は８０角の一本モノで両者を繋ぐ構造は少し変則になっています。

　塗装はリボスのクリアとアルドボス。ダイニングのトップは導管の汚れ止めのための砥粉を入れて磨いていますので刃物仕上げのさっぱりした印象はやや薄まり触感もしっとりした仕上がりになります。

　引出しも前面からやや奥になるため引き過ぎの落下が心配ですので取り外しの利くストッパーを付けています。

　裏を返すとこんな具合です。厚み違いで４本入る反り止めは横方向にズレが出ると引き出しの出し入れに不具合が出てしまいますので長さ分深さ３ミリ溝をついてジョイントビスで止めています。縦方向には板の動きに応じて滑らないとまずいので適当な緩みを作ってあります。脚は１５０の台座を取り付けて固定。外側のパーツの端はその脚の根元に入れ込んでいます。強度出しと反りの防止に多少の効果があるのではないかと試していました。のり付けは当然せずに逆にワックスを塗ってよく動けるようしてあります。