甲板厚は43ミリのブックマッチ2枚接ぎ、脚材は85角、設計事務所「銀の森」さんからオープンハウスに間に合うようにと急遽材持ち込みで頼まれたダイニングです。今仕掛かりの仕事の取り付けをお願いした大工さんの予定が少しずれ込んだので何とか割り込ませましたがなんせ時間がないので３度目のオイルは設計士さんにお願いしました。上の写真はまだ下塗りの段階でこれから上塗りをかけて明日午後には配達です。

　図面では５０ミリ幅の幕板を四方に回すとあったのですがこの板厚でそれでは反り・垂れ止めの効果はあまり期待できませんしお客さんが今お使いの椅子との絡みで総高さの変更は出来ないとのことですので脚は甲板に直接差し込み、その間にH型の反り止め・垂れ止めの桟をジョイントビスで接合することとしました。少し判りづらいかも知れませんが組む前は下のような具合です。これですと座高４０センチ上の椅子が入っても足元はゆったり余裕が出来ます。ビスには収縮に対する１0ミリの緩みを作ってあり、また40×90の反り止めの両端は脚の根元にかませて緩み止め・脚の抜け止めを兼ねています。今回のものは脚元に太い貫と大きな靴掛けが入るのでこのような組み方も安心して出来ました。