設計士さんの材・図面支給のダイニングテーブル。材はミズナラで甲板厚は仕上がり45ミリ。脚は110×90角ですがすっきり見えるように上に向かって少し削りを入れています。両者は14本のジョイントビスで接合します。脇で使うベンチの脚とかち合わないよう脚の間隔はやや中央に寄せご要望があり木端は外皮に似せてフェイクの削りを入れています。

　下は接ぎ前の下ごしらえの時の様子です。このタイプは幕板が回っているものと違い人がかがめば裏がよく見えてしまうので仕上がりには気をつけます。幅360ミリ以上の板ですとうちでは手仕事になります。粗木の段階から厚みを整えるのは結構手間ですが1ミリ内の誤差を容認していただけるのでしたら何とかなります。この板は通常より動きの反応が早いので確認してみたところ事情があって天乾5年の後に駄目押しの人工乾燥はかけていないそうです。この甲板はブックで裏表に並んでいるので反りに関してはそれほど気にならないのですがシラタは極力落し少し残ったピンホールには用心して虫対策の処理を施しています。