いつもお世話になっている喫茶店の奥様が以前から交渉していた手曲げの鉄製イーゼルを漸く手に入れることが出来たのでお店のディスプレイ用にコルクボードを乗せたいと依頼されたものです。9ミリのコルクはベニヤをあてがって接着し裏から押し縁でビス止めしてありますのでそれを外してガラスを嵌め込めば普通の額としても使えます、内面はナラ、中央はアメリカンウォルナットの木口スライス貼り、大外はメープルで補強と飾りで角はあられ組みです。下の書入りのものはは12年前に作ったものでうちの居間の鴨居に架けてあるのですが地震などで3度落下の憂き目にあったにもかかわらずガラスも割れず意外に丈夫です。ただ床にはぼっこっとキズはつきましたけど。

 以前収めた家具の引き手に使ったウォルナットの色気がいいのでこの木も使って欲しいとのご希望がありましたのでこの額のことを思い出しました。木口張りは少し無理のある接着法なのでそのうちに剥がれるだろうと観念しているのですが案外もっているので同じ手法で作ってみました。ウォルナットのきれいな材の手持ちがなかったので苦肉の策でもあります。