現在居間として使っている部屋に二階から寝室を移転する計画中のところ大きな出窓がありカーテンを厚いものにしても冬場冷え込むので内側に扉を付けることはできないかとのご相談から作ることになった後付け扉です。既成の出窓に直接戸を釣り込むことは難しいので枠をあてがい内側からビス止めする作りとしました。当初は４枚分割だったのですが戸の開け閉めにレースの幕カーテンに掛かってしまうので中央上部も分割に変えました。

　固定扉枠は全てけんどんで取り外せます。そうしないとビス止めしづらいのと将来ガラスを交換する際に楽なようにです。地震などの備えに外れ止めを付けるのは簡単にできます。ガラスの模様入りのものはお客さんの持ち込みで外光が当たればきれいに映ると思います。ただ表面が平らではなくうちのガラスカッターでは失敗しそうですので丁度工場の外戸のガラスを割ってしまったところでしたので懇意にしているプロの方に頼んで切ってもらいました。

　材はナラ。隣に映っているホオで作った枠は同じく頼まれた網戸です。棚の中で固定が難しい環境ですので立架けにしました。網留めの押し縁を３センチ伸ばして横からの虫の侵入を抑える工夫をしています。