いくつも家具を収めさせていただいている方からご紹介頂いたお客さんからの御注文、新築のお宅の座卓です。ご自分の普請の参考にと見せていただいたそのお宅での話のうちで近くに家具を作れるものがいると教えて貰ったのだそうです。

　一度工場に来ていただいてお話を伺い後日図面と見積りをお送りし、その際脚の形状や 甲板の面の取り方などいくつかパターンをご提案させていただいています。材はご希望があり 甲板と脚がミズナラ、幕板はホゾに強度が欲しかったのロシアの堅いナラを当てました。

　 甲板下の幕板に幅があると脚の繋ぎとしての、また 甲板の反り抑えのための強度の点で有利なのですがフラットな床に置かれるとなると膝上の余裕を考えるにあまり大きく取るのも考えものです。今回のものは８０幅ですが両脇をアールに削って残してあとは５５幅にしています。見た目にもこの方がすっきりすると思いますし、切り落とした材は接ぎ合わせて隅木に使えましたのでむだにはなっていません。

　使っている塗装はいつもと同じですが 甲板トップは多少ラフに使ってもいいように砥の粉の目止めは入れていますし回数も増やしています。