少し長めの書斎用のデスクです。パソコンデスクが壊れたので思い切って書き物机・オーディオ置き兼用で手持ちのナラ材でできるだけ大きく作ってくれとの注文でした。長さ約1900の材からですとこのサイズが限界です。高さもお客さんの指定なのですが、今お使いになっているアームチェアの肘の高さが610あるのでそれに当たらないようにタレ止めの幕板は手前から30cm奥に配してあります。ギャラリーにある両面使いの机をご覧になってそれに倣った構造をとのご希望でしたがこちらは壁付けにお使いになるということでしたので先側には大きな幕板を付けられましたし、広がり止め兼用にこれまた大きな靴掛を付けられましたのでこの寸法でも強度に関しては十分だと思います。甲板は幕板にコマ止めで取り付けてありますから帆立とのあられ組みはデザイン上のアクセントと言っていいと思います。材はすべて35mmのナラ。塗装はリボスのウォールナットとエボニーを1:1で混ぜ合わせたものにワックスで仕上げです。抽斗箱の甲板と台輪のトメはハシバミで簡単に付けてあります。引き手は手製。