設計士さんの材図面持ち込みの仕事で40�oの板を座に設えたベンチでスピンドルと貫はトネリコでその他のパーツはクリです。以前に住宅を設計依頼された方からの注文で畳一枚分のスペースに胡坐をかける板の間がせり上がったようなイメージでとご相談を受けたそうで、簡単なスケッチを描いてもらったのですがこのサイズで脚が60角で貫もない構造ですと人の体重が掛かる家具としては心配なので何度か折衝をしてこのような形に収めました。クリの木は比較的に柔らかな材質なので腰掛として冬場にクッションのような当て物をしないで使ってもあまりお尻を冷やさないメリットがある一方で強度は落ちますのでこのような指物で組むとしたらある程度しっかりとした作りにしておかないと後々ゆるみの補修は必要になってくると思います。ましてや人の荷重を支えるわけですから。こちらとしては長く使って欲しいですし長く使うことにより深みを増す木の味わい・触感を楽しんでいただきたいと願いますので。