リビングとキッチンを仕切るカウンターの下を収納にできないかと相談され作ることになったキャビネットです。少し手間なのはそのカウンターテーブルの片側角が丸く大きく取られていてその形状に合わせたいということと奥行きがあまりないので工夫して容量を確保して欲しいというリクエストがあったこと。それと扉の仕様でこれは通販の雑誌を参照にこれと似た感じで板とガラスの部分を分けて欲しいというところでした。ガラス部には棚が３枚、板で閉じた右の扉内には掃除機が収まる予定でカウンターに穴をあけて充電器のコードを通します。

　カウンターの形状の原寸を写すとこれはどうもフリーハンドで削ったものらしく均等なＲが出ていないのが困りものでした。作業された業者さんもまさか後で収納が追加されるとは考えてなかったでしょうから仕方ないのですが積層加工の型作りははなんとか対応できるものの中に収まる羽目板の接着角度を合わせるのに神経使いました。

　そのカウンター下の高さも板のねじれがあるなど均等ではありませんので現場で上端を削って見栄えを良くしようと考えています。塗装はオイルですがカウンターの色気に合わせてオーク色にやや黒を混ぜています。引手は小さなものがいいとのことでしたのでアサダで六角のものを作りました。