懇意にして頂いている表具屋さんからのご紹介で作らせていただいたテレビ台です。既製品で条件の合うものがなかなか見つからないと相談を受けたのだそうです。現場に伺うと真壁の柱の裾に片側はガス栓と通気口、もう片方はコンセントとそれをうまくよけて対角いっぱいの甲板幅にしてほしい、それとコード類が収まりよくできないかとのご要望でした。

　材はナラで目につきにくいところは合板を使っても構わないとのことでしたので地板・背板・棚板の中板には15�oのシナランバーを少し着色してあてています。前面の扉の羽目板は前に一度ガラスで割ってしまったことがあるのでアクリルです。板はたまたま表具屋さんに手持ちがあるので現場まで持って来ててくれるとのことで取り付けの準備はしてあります。多分手間とか取らないんじゃないかと思います。古い街の町衆同士の付き合いなんでしょうね。助けたり助けられたりそばで話を聞いていても気持ちいいです。