ご本宅の離れとしてお造りになった建物のキッチンに置かれる作業台です。上で何か捏ねたり出来るようにしっかりとした作りで尚且つ移動できるようキャスター付きにしてほしいというのがご希望です。収納の上半分は食器や小物を、下は食料品のストックなど置けるようにしてとにかく中が一目でわかるように完全に閉じたスペースは作らないでほしいというので扉や抽斗はプランにありませんでした。勿論両面使いで基本左はお盆が、右は棚と言うレイアウトですが入れ替えは可能です。

　材はケヤキ。この板はお知り合いの方からもし使いどころがなかったら燃し木にでもしてほしいと頂いたものだそうで元の持ち主さんはずっと昔に子供が生まれたときに用材になるようにと植えたものだそうでいつか何かに役立つようにと製材もしてストックしていたものの誰からも手が上がらなかったので残念ながら先を考えて処分ということになったのだそうです。

　半年くらい前に良かったらあげるよと声掛けしていただいたのですがとにかく大きくて重い材でしたので自分としては手に余るのでこのままでは燃し木にするしかないかなというところこのような形で残せることになったのはよかったと思います。キャスターの方は１tまでの耐荷重がありますから問題ないのですがこれだけでも十分重いのに収納物が入ると新しくはった床に支障が出まいか気掛かりではありますが何か敷物で工夫するつもりでいます。

　はじめは全部オープンの棚のみというプランだったのですが奥行きがあるので奥が見にくく、中のものを取り出すのに棚が引き出せたら便利かなとの意見もあり、また一方では本体が移動する際に棚が動くと危険もあるので折衷案ということでお盆を付けることにしました。表側は三段裏面は二段とサイズ違いで５枚、他下段でも使えるように２枚追加しました。側に手掛け穴を空けてけてありますから単独で通い箱としても使えると思います。三段と二段、

　大工さんのとのやり取りで杉の無垢板の床が重さで負けてしまうだろうということでこれは後日作った下敷きです。