お得意様の娘さんの新築のお祝いということで頼まれたテーブルです。ご当人も帰郷した際にお父さんとご一緒に一度工場に来られてその際に製作中だった抽斗付のデスクを見ていただくことができ後日ラインで寸法とレイアウトのご希望など打合せして今回のような形になりました。お住いになるのがかなり都心に近い場所なのと小さなお子さんが居られるということから少しワイルドでもいいかなと思い材を選んでみたのですが節のあるなしは好みの分かれるところですから写真をお送りたところいい感触だったので一安心です。ＩＴもこんな時にはとても役に立ってくれます。

　材は北海道のミズナラで丸太から購入したものです。甲板厚は仕上がりで３０�o。比較的若く色気は浅いものの木目は面白く出ています。脚のパーツもその共木で３０�oの板を接ぎ合わせて作っています。角は脚が110×90、沓掛は55×60，ただ貫だけは一本物の５０ミリ厚でこれは４００年物の残りを当てました。長手に椅子が３脚収まるようにとのことご要望から長手間口がかなり広くそのため強度確保と見栄えのため各パーツは普通より少し太く取っています。

　抽斗は両サイド中央にひとつづつ。二本のの反り止めの桟に引っ掛けてスライドさせています。