いつでも都合のいい時にと頼まれていた一人〜二人掛け用ベンチです。主に奥様が足踏みミシンに向かうときにお使いになるそうです。材はウォルナットで工場の奥で眠っていたのを少し前に近くの建具屋さんから組子細工に使う濃い色気の材を探しているというので引っ張り出したままになっているところを打合せに来ていたお客さんの目に留まり使ってみることになりました。製材から３０年くらいたっていると思います。ただこの板は節が何カ所かあり木目の流れを重視するとどうしても１点逃げられずそれは写真を送って確認を取っています。貫板は別材の方がメリハリが出ていいだろうということでシュリザクラを当てています。

　下はお世話になっている材木屋さんの創業記念イベントに間に合うようにと頼まれていたベンチ４台です。材はクリとクルミで座は片側耳付、あとの仕様は過去の制作例から考えて欲しいていうことでした。また板の幅に合わせてなるべく無駄の出ないようにサイズを活かしてほしいということもありましたので４台微妙に大きさが違っています。お使いになるお客さんの好みもありますから選択できてよろしいのではないでしょうか。