お得意様の二階にあるリビングを数年前から少しづつ改装していまして今回は大きなテレビを設置するので三方窓のある部屋の出窓部分を壁のように使いたいというプランです。ただしパネルのようなもので完全に閉じてしまうと何かと支障があるかもしれないのでガラスサッシの内側に敷居と鴨居を新設して内障子のようなものを立て既存の枠の上に無垢板の甲板を新しく乗せその下に機器の収まる棚を設えるという計画です。

　家も長く使ううちには当然歪みも出てきますし間口が一間半もあると正確な寸法を取るのがなかなか苦労するところです。この大枠は上下で片側４�o裾に開いていて奥行方向にも同じだけ広がってます。また高さ方向では地板はレベルがほぼ出ていますが天井は中央が５ミリ下がっていました。大方は目星をつけ削りしろを読み現場で削り合わせるというのが間違いないところです。

　戸枠と甲板・下棚はナラ、戸框はホオ、中のパネルはシナの合板です。２か所入った縦長のスリットはお客さんのご要望でヒノキの枠の中に曇りガラスが収まっています。

　遮光のために下がっていた重いカーテンが外されすっきりしたのとやはり断熱の効果はかなりあるようです。