以前に傘立てを作ったお客さんから同じ材・同じ仕様・同じ塗装で今度は電話台を作ってくれと頼まれたものです。小さいものですし加工は厄介なところはないのですが、横幅がなく背が高いので扉の押さえをどうしたのものか少々悩みました。玉締まりやローラーキャッチですときつ過ぎて扉を引いたり止めたりする際に、両手を使わないと中に納めたのもが軽いものでしたらその都度ズッコケたりするのでないかとの懸念があったためなのですが、そのためこれでは市販のマグネットを改造してビスで留められるようにして扉の中央に埋め込むことにしました。これにより引っ張りの負荷が弱まるために片手で楽に開け閉めができて本体が一緒に揺れてしまうことがないようにできました。マグネットキャッチもあまり目立つ邪魔な位置に付けたくないので間口の狭いこのようなものにはこれでよかったと思います。本体はシュリ桜、側と背の羽目板はケヤキ、棚板はホウの木です。