こういう北欧風の大きな椅子をいつか作ってみたいと思っていたのですが背板の笠木の部分の強度をどうやって確保するかいい案が浮かばないまま棚上げにしていたところ、丁度いい欅の4寸角の落し材が手に入ったので椅子展の時期でもあり試しに一本から削り出しで作ってみることにしました。面倒な削りになりますが面白い目が出ています。

  脚はウダイの辺材、腕木はクルミ、座のスノコはケヤキでその他のパーツはシュリザクラです。木質の軟いものには膠を薄く延ばしたものを染み込ませ、表面の硬度を強くしてあります。見た目に比べとても軽いですし座り心地は意外にいいですよ。僕自身は厚い板を使った椅子は厳つくてあまり好きではないのでいつかこのてのものをまた作りたいです。